瓶貯蔵する雪室としては県内最大規模で最新の設備です。
雪国にとって雪とは時に災害をもたらす厄介者。1度降り始めたら2~3日は降り続き、あっという間に1メートルオーバーの積雪には、本当に逃げ出したくなります。近年は除雪設備の進歩などで、冬でも道は通りやすくなりましたが、一昔前は外に出ることさえ困難を極めました。
「この見るのも嫌な雪を夏に使えたら・・・」と、雪が降るたびに皆さん思ったに違いありません。
雪室とは冬季に降り積もる大量の雪を夏季に自然エネルギーとして有効活用するもので、鶴齢の更なる味わいの追求を目指して2017年に稼働。
電気冷蔵庫に比べて、何と言っても省エネルギー!そして、庫内の温度変化がほとんど無いため、お酒の貯蔵温度も一定で温度差によるストレスを軽減し、品質を損なうことがありません。
大きな扉を開くとなんと雪男が出現!その向こうは雪を貯めておく「貯雪室」 です。
2月に約400トン(4トン車100台分)の雪を入れ、1年間その冷気を利用してお酒を貯蔵。1年かけて400トンの雪は溶けて無くなります。
暑い夏が終わった9月中旬でも半分弱位の雪は残っていました。雪に付着している汚れは、雪室内を循環する空気中のチリや埃も含まれます。雪は空気を浄化するフィルターの役目も果たします。
雪室内は複数の部屋に分かれており、 雪から得た冷気だけで冷やす「雪温熟成庫」は100%雪の冷気だけで冷媒は使用していません。100%雪の冷気とは思えないほど冷えています。
また常に一定の温度を保っており、温度変化が無いため、お酒にストレスが掛かりません。鶴齢の無濾過生原酒の貯蔵に最適です。
雪の冷気と冷媒機を使った冷気で冷やす部屋が「氷冷貯蔵庫」。 こちらは主に生酒を貯蔵するため、マイナス5度位に設定されています。
「製品保蔵庫」は、「雪温熟成庫」「氷冷貯蔵庫」を通ってきた冷気を再利用し、さらに地下水を汲み上げ、その水を循環させて部屋を冷やします。外気温マイナス10度位に保てます。
「鶴齢」や「雪男」は、ここで一時保管をして、酒販店に出荷していきますので、全て雪室貯蔵酒となります。
雪室の隣ある庭の水は、なんと雪室で溶けた雪解け水。雪解け水だから真夏でも冷たいのです!400トン分の雪解け水は毎日枯れることなく流れています。
そしてこの水は、極上の魚沼産コシヒカりを生み出す田畑へ農業用水として使われます。
こうして雪は再生エネルギーとして活躍する資源となり、CO2の削減やお酒の品質アップにも大きく貢献しております。
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「新潟の地酒 たいせいや」では青木酒造の製品は毎日入荷しますので、新鮮な商品をお届けするため、在庫は最小限に抑えております。(店頭販売していない商品も掲載をしております。) 全ての青木酒造の製品は新潟県南魚沼市より発送をいたします。
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