青木酒造 約300年の歴史を持つ新潟県南魚沼市の酒蔵

青木酒造 鶴齢

青木酒造 鶴齢  昔から地元南魚沼の地に愛され続け300年

今や日本酒業界ではすっかり知名度を増し、全国の日本酒専門店と言われる酒屋さんにも置いてあるだろう銘柄「鶴齢」。つい20年位前までは、地元南魚沼の人間しか知らない、そして地元でしか飲めない日本酒でした。

お客様の中には、約30年前に越後湯沢の旅館でバイトをしていた時の鶴齢の味が忘れられない。鶴齢を飲むと空前のスキーブームの頃の楽しい思い出を思い出すとのこと。

当時は新潟淡麗辛口に代表される地酒ブーム。有名銘柄が高値で取引される異常事態の中でも、地元南魚沼では昔から愛されている塩沢の地酒、鶴齢でした。

青木酒造 鶴齢

約30年前と比較すると、温暖化の影響だろうか雪の量は少なくなったとは言え、ここは豪雪地帯。雪が深々と降り積もり、外は一日中氷点下の真冬日。 まさに厳冬の中の酒造り。

青木酒造 鶴齢

降り積もる雪は空気を浄化し、山からは雪解け水が棚田を潤す。この自然の恵みと風土をまるごと活かした酒造り。

青木酒造 鶴齢

夏は農作業、冬は毎日除雪(雪かきなんて優しいものではない)。力作業が多いせいか、味がしっかりした料理を好む。鶴齢のお酒は淡麗旨口。淡麗辛口では物足りないのか、鶴齢は地元の料理に合わせたお酒なのだ。

青木酒造 鶴齢

鶴齢と言えば無濾過生原酒。発売から約20年が経過し、数々の雑誌で取り上げられ一気に鶴齢の名を全国区へ。

当時は火入れ酒が当たり前、新潟の酒は淡麗辛口が当たり前の中、米の旨味を十分に引き出した無濾過に挑戦。当時、試飲した時の感動は今もハッキリと覚えています。

青木酒造 鶴齢

鶴齢の地元、新潟県南魚沼市は新潟県の中でも最南端に位置し、魚沼産コシヒカリでも極上米とされる塩沢産コシヒカリや越後上布に代表される絹織物が有名。いずれも雪と深い関りを持っています。

青木酒造 鶴齢

塩沢が生んだ偉人、鈴木牧之は江戸時代のベストセラー「北越雪譜」の中で「われの住む魚沼郡は日本第一に雪の深く降るなり」と書いている。

鈴木牧之は明和7年(1770年)塩沢に生まれ、牧之の次男・弥八が七代目として平野屋(現・青木酒造)を継いでいます。「鶴齢」という名も牧之が命名したと伝えられています。

青木酒造 鶴齢

鶴齢の販売シェアは地元だけで約3割、新潟県内で全体の7割を消費。地元で昔から愛されている酒として、今も絶大な人気を誇っています。

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